「手術です」と言われただけでも不安なのに
手術までの間に、いくつもの検査があり、その結果を聞くたびに不安に。手術を終えても結果を聞いて大丈夫と分かるまで不安が続くものです。
数箇所の病院で手術を受けた経験がありますが、病院によって患者さんへの独自の取り組みがあり、なかには「えっ!?」と驚いたことも。
その一つに、手術室で流れる曲のリクエストのお話。
質問:手術室で聞きたい音楽は何?
手術を控えた前日に、突然、看護師さんから
そうそう、明日の手術だけど
聞きたい曲は何かある?
と、曲のリクエストを受けたら、頭に浮かぶ音楽はありますか?
少しでも患者さんの不安や緊張がほぐれるように、手術室で好きな音楽を流してくれる取り組みをしている病院でした。
ドライブや、楽しい時間を過ごすわけでもなく
と、いう気分ではない。
- 場所は手術室
- 手術着を着て
- 頭にはヘアキャップ
- 手術着の下はT字体のフンドシ1枚
明日の手術を控え、不安と緊張の中、好きな曲?と頭に流れた曲が、当時よく聞いていたJUJUのノリノリの「What You Want」。
麻酔から目が覚めなかったら…体に傷が残る…悪性腫瘍?良性腫瘍?と不安だらけの状況で、ノリノリの曲は聴く気分ではない・・・。
スキマスイッチの「奏」…なんだか麻酔をかけたまま、こっちの世界に戻ってこれなくなりそう…。
ゆずの「栄光の架橋」…この曲で手術室に登場?ライトは浴びるけどスポットライトではなく手術ライト。この曲も違うな…。浮かぶ曲すべてが私の中で却下。
なぜか「そうだ、おそれないで〜みんなのために〜♪」とアンパンマンのテーマ曲が頭の中で流れ出し、もうアンパンマン以外浮かばず
考えておきます。と時間をもらって考えることにしました。
アンパンマンマーチ、力強い。なにげに自分を励ますピッタリな曲かもしれない。
そもそも、手術室で音楽は流れているもの?
いろいろな病院で手術を受けていますが、音楽のリクエストはこの病院だけでした。
そして、他の病院の手術室では、どんなBGMが流れているかというと。
曲など流れていなかった
というのが私の今までの手術経験。
手術台の上に横になれば、頭の上に麻酔科医、横に看護師さんたちが、心電図やら、指に酸素濃度計やらパパッと機械をつけて手術準備が始まり、麻酔にかけられるまでの、あっという間の時間が過ぎます。
結局:頑張るのは先生じゃない?先生の好きな曲をリクエスト
就寝前に検温にやってきた看護師さんに「曲は決まりましたか?」と尋ねられ、頭の中では再びアンパンマンマーチが流れ出し何も浮かばない。
先生の好きな曲をお願いします
とリクエスト。
それは、初めてのリクエストかも〜
「本当に先生の好きな曲でいいの?」と聞かれましたが、もうアンパンマン以外頭には浮かんで来ない。
手術台に寝転べば、あっという間に時間が過ぎることは、今までの手術経験から知っているし、麻酔をかけられたら、10秒足らずで夢の中。
そもそも私は、寝てるだけで、頑張るの先生だし、先生がリラックスして手術できる曲
それが一番だと自分でも納得。
あの曲を聞きながら手術
手術の当日、手術室へ入ると知っている音楽が流れていました。
サザンオールスターズの
「いとしのエリー」
手術台のベットに横たわり、手術準備をサれているときに先生が登場。
「先生、サザンが好きなんですね」「そうだよ〜サザンいいだろう?」
「エリ〜マイラ〜ブ〜♪」と桑田佳祐さんの熱唱の声を聞きながら麻酔で入眠。
麻酔で眠ったあとは先生の好きな曲
看護師さんにあとから聞いた話だと
いつも、麻酔が掛かるまでは、患者さんの好きな曲をかけ、眠ってしまったあとは、先生の好きな曲をかけたり、音楽を消したりしているそうです。
そうですよね。患者にとっては、緊張がほぐれる曲でも、先生たちにとっては気が散るかもしれないし。
手術台のベットに横たわったら、麻酔や点滴、心電図の装着、看護師、麻酔科医、出頭医に囲まれて機械を体に装着されてる間って、ただ天井を見つめ、あ〜もう手術が始まるんだ…とドキドキ。
そんなときに自分の好きな音楽あると緊張がほぐれるのかもしれないですね。
聞きたい曲はある?
と、聞かれたら、聞きたい曲はありますか?
アンパンマンマーチ。なにげに勇気が湧いてきます。
コメント